合格祈願・学業成就の神様 菅原道真公

菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?

菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?

こんな疑問にお答えします↓
  • 菅原道真の辞世の句は?
  • 菅原道真の百人一首の和歌は?
  • この詩はどんな意味?

Mr.michizane

(株)合格(@gokaku_company)です。
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菅原道真すがわらのみちざね公といえば学問の神様のイメージが強いのですが、優れた詩人としての評価もとても高いです。

そんな菅原道真公の残した辞世の句じせい く(遺産のようなもの)が以下になります。

東風こち吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな

 

こんにちは。
(株)合格のヒロキタ・マイです。

神社仏閣が好きすぎて、太宰府天満宮の参道にある会社に就職した個性的すぎるアラフォー女子です。

あまりにも有名な菅原道真公の辞世の句やその関連情報についてご紹介してきます。

菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?

東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな

菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?

これが有名な菅原道真公の辞世の句です。
擬人化された梅の花に、とても情緒を感じる詩で、特に難しい単語もないので、広く知れ渡ったんでしょうね~。

拾遺和歌集しゅういわかしゅう」、「大鏡おおかがみ」、「源平盛衰記げんぺいせいすいき」、「宝物集ほうぶつしゅう」、「十訓集じっくんしょう」、「古今著聞集ここんちょもんじゅう」、「延慶本平家物語えんぎょうほんへいけものがたり」、「太平記たいへいき」等、様々な作品に出典されています。
 
後半の「春を忘るな」の部分は、作品によっては「春な忘れそ」になっているものの、基本的な意味は同じだと解釈されているようです。
 
現代語訳をしてみます。
春風が吹いたら、これまでどおり咲いて香りを大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ
私がいないからといって春を忘れてはならない
 
太宰府への左遷させんがきまったとき、自宅の庭にある梅をみて読ん詩だそうです。
 
東風は「こち」と読む春の季語です。
 
同じ「東風」と書いても歳時記での「あいの風」は夏の季語になるので受験生は注意が必要かもしれません。
 
擬人法ぎじんほうが使われていて、梅の花に対してまるで生きた人間に話すかのような語り口がなんとも印象的です。
 
梅の花に対して詠んだこの詩は、一体なにに対しての内容でしょう・・・?
 
太宰府にも梅の木はあるでしょうし、やはり京を離れる無念の思い、寂しい想いを伝えているのでしょうね。
 
ちなみにこの辞世の句は、百人一首に選ばれているものとは別のものです。
 



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菅原道真の百人一首の和歌は宇多上皇のために詠んだあの詩!

菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?

東風吹かば・・・の詩があまりにも有名なので、こちらが百人一首に載っているような印象ですが、違います。

百人一首の詩は以下になります。

このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに

当サイトでは後半の「神のまにまに」部分が菅原道真公をよく表している気がして、何度もご紹介しています。

宇多上皇が奈良にいくとき、旅の安全を願って詠んだ詩なのです。

現代語訳をしてみます。

今回の旅はお供えの幣もご用意できないほど突然のことでした
手向山の色とりどり見事な紅葉を幣として差し上げますので、神の御心のままにお受け取りください

このたびは」の部分は、「この旅」と「この度」をかけています。さすがっ!

幣(ぬさ)」とは、神社の神主が両手で持って左右に振っている祈りを捧げ、邪をお祓う道具。紙のようにみえますが、伝統的には麻でできているのが正統派です。

手向山」という部分、こういう名前の山があるのではなく、幣を神に手向けをする山という意味です。

神のまにまに」は、「神の御心のまま」「神の思し召しのままに」といった意味です。

リーダーたるもの、神の御心に沿うように判断をするのですよ!と教えているようです。

ときの最高権力者である上皇に対して、ある意味師のような表現に感じますが、それもそのはずで、菅原道真公の方が22歳も年上である上に、宇多上皇からずいぶんと信任を得ていたようです。

ある子ども向けの「小さな宇宙人を題材にした」フィクション小説の中に、「宇宙の唯一の法は愛であり、愛こそが神です」というフレーズがありまして、私は勝手にそれを信じています。

私自身、宗教には無縁なのですが、そのことだけがなぜか心に刺さってしまい、なおかつ菅原道真公の「神のまにまに」にとても共鳴して、この会社に入ったという経緯があります。

またまた個人的な見解が出てしまったので無視していただきたいのですが、菅原道真公の百人一首の詩については、以上になります。

※ちなみに、詩の最初に「菅家(かんけ)」と書かれているのが、菅原道真公のことです。

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まとめ

「菅原道真+太宰府」と聞いて思い出すのが・・・

東風吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな

「菅原道真+百人一首」と聞かれて思い浮かべるのが・・・

このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに

このふたつの詩の中に、菅原道真公のお人柄がとてもよく分かる形で表現されていて、またそのことに波長が合う人が多かったからこそ、今の時代にまで人々から愛されているのかも知れません。

ぜひ、暗記して、次の世代に伝えてもらいたいです。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

(株)合格

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