- 菅原道真の辞世の句は?
- 菅原道真の百人一首の和歌は?
- この詩はどんな意味?
Mr.michizane
▶太宰府天満宮の参道にある企業 ▶「合格」に関する事業を展開 ▶何度もメディアに登場 ▶太宰府みやげの定番【学問のするめ®】100万袋以上販売
菅原道真公といえば学問の神様のイメージが強いのですが、優れた詩人としての評価もとても高いです。
そんな菅原道真公の残した辞世の句(遺産のようなもの)が以下になります。
東風吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな
こんにちは。
(株)合格のヒロキタ・マイです。
神社仏閣が好きすぎて、太宰府天満宮の参道にある会社に就職した個性的すぎるアラフォー女子です。
あまりにも有名な菅原道真公の辞世の句やその関連情報についてご紹介してきます。
菅原道真の辞世の句「東風吹かば・・・」百人一首?
東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな
これが有名な菅原道真公の辞世の句です。
擬人化された梅の花に、とても情緒を感じる詩で、特に難しい単語もないので、広く知れ渡ったんでしょうね~。
私がいないからといって春を忘れてはならない
菅原道真の百人一首の和歌は宇多上皇のために詠んだあの詩!
東風吹かば・・・の詩があまりにも有名なので、こちらが百人一首に載っているような印象ですが、違います。
百人一首の詩は以下になります。
このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに
当サイトでは後半の「神のまにまに」部分が菅原道真公をよく表している気がして、何度もご紹介しています。
宇多上皇が奈良にいくとき、旅の安全を願って詠んだ詩なのです。
現代語訳をしてみます。
今回の旅はお供えの幣もご用意できないほど突然のことでした。
手向山の色とりどり見事な紅葉を幣として差し上げますので、神の御心のままにお受け取りください
「このたびは」の部分は、「この旅」と「この度」をかけています。さすがっ!
「幣(ぬさ)」とは、神社の神主が両手で持って左右に振っている祈りを捧げ、邪をお祓う道具。紙のようにみえますが、伝統的には麻でできているのが正統派です。
「手向山」という部分、こういう名前の山があるのではなく、幣を神に手向けをする山という意味です。
「神のまにまに」は、「神の御心のまま」「神の思し召しのままに」といった意味です。
リーダーたるもの、神の御心に沿うように判断をするのですよ!と教えているようです。
ときの最高権力者である上皇に対して、ある意味師のような表現に感じますが、それもそのはずで、菅原道真公の方が22歳も年上である上に、宇多上皇からずいぶんと信任を得ていたようです。
ある子ども向けの「小さな宇宙人を題材にした」フィクション小説の中に、「宇宙の唯一の法は愛であり、愛こそが神です」というフレーズがありまして、私は勝手にそれを信じています。
私自身、宗教には無縁なのですが、そのことだけがなぜか心に刺さってしまい、なおかつ菅原道真公の「神のまにまに」にとても共鳴して、この会社に入ったという経緯があります。
またまた個人的な見解が出てしまったので無視していただきたいのですが、菅原道真公の百人一首の詩については、以上になります。
※ちなみに、詩の最初に「菅家(かんけ)」と書かれているのが、菅原道真公のことです。
まとめ
「菅原道真+太宰府」と聞いて思い出すのが・・・
東風吹かばにほひおこせよ梅の花
あるじなしとて春を忘るな
「菅原道真+百人一首」と聞かれて思い浮かべるのが・・・
このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに
このふたつの詩の中に、菅原道真公のお人柄がとてもよく分かる形で表現されていて、またそのことに波長が合う人が多かったからこそ、今の時代にまで人々から愛されているのかも知れません。
ぜひ、暗記して、次の世代に伝えてもらいたいです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
(株)合格
[…] くわしくはこちら […]